自著の本棚(R18を含む)
BookWalkerや楽天Koboなどより電子出版をしています。
無料の本もございますので、どうぞお気軽に楽しんでみてくださいね。
パンダのおひるね(無料)
数少ない絵本の一冊です。
文字通りパンダの無邪気なお昼寝ですが、お子様に如何でしょうか。
たんぽぽの綿毛(無料)
たんぽぽの綿毛が育つように、子供の頃から思春期までを甘酸っぱく描いてみました。
修一の幼なじみ、優君、佐利君、との日の丸岩への山登り、そして仲良しだった紀美ちゃんとのお別れ・・・・・。
お話は、綿毛は飛んでいったへ続きますが、こちらはR18で有料(300円)になっています。
よろしければ、合わせて楽しんで頂ければ嬉しいです。
蝉しぐれ 想い出の日々
はじめに
蝉しぐれ、という言葉が好きなので、何かそれにちなんだ作品が書けないものかと思って書き始めました。
至らないところばかりでしょうが、少しでも楽しんでいただけることを願いつつ・・・・・。
蝉しぐれ ~想い出の日々~
明日香英麿
日差しが強くて暑い!
じっとしていても汗ばむほどだ。
セミが鳴いている。
と言うよりも、騒いでいるのだ。
この時とばかりに・・・・・。
蝉は一生のほとんどを幼虫として土の中で過ごすそうだ。
七年間も・・・・・。
そして地上に出て羽化をして成虫になるのだが、それから七日間ほどで命尽きるという。
そのわずかな間に、雄は雌を求める。
そのために鳴くのだそうだ。
そして交尾。
雌は卵を産んで、雄ともども果てるのだそうだ。
私の様な至らない者の子供を授かって育てたところで何の為にもならないだろう、という思いが幼少の頃から少なからず、あったような気がする。
それほど至らなかった。
だからこそ見栄を張ってきたのだ。
しかし、見栄では何の足しにもならない。
いかに聖人君子でもあるかの様に見せかけようとしたところで、見栄は見栄でしかないからだ。
やはり、真摯に成長を心がけることが大切であった。
できることならば、できるだけ早くから・・・・・。
私は今、そう思い返している。
秀利君は五歳。
女の子を自分のものにしたいのだ。
仲良くしたいのだ。
しかし振られる、断られるなどという事が絶対にあってはならないのだ。
だから諦めるしかない。
本意ではないのだが・・・・・。
可愛い女の子が欲しい・・・・・。
その思いが叶わないまま育って、今、青春真っただ中。
中学二年生になっていた。
女の子も中学生ともなると、胸は大きくなり、女らしくなってくる。
馬鹿な奴がスカート捲りなどやって楽しんでいるが、秀利もチラッと見える白いパンティーに胸をドキドキさせていた。
「やめなさいよ!何すんのよ!いやらしいわね!」
女の子が怒るのが、また可愛らしい。
秀利も、見て見ない振りをしているが、内心はどうなのか・・・とにかく、性に関することは、ひた隠しに隠していた。
そうして、やがて成人を迎えるのだが、当然のように彼女はいなかった。
いつまでも彼女がいないようでは格好がつかない。
プレイボーイを気取っては入るのだが・・・・・。
どうしても女っ気が足りない。
金もなければ力もない・・・・・。
そこで、思い切って東京で働くことにした。
住み込みで新聞配達をすることにしたのだ。
朝夕の配達の時間を除けば自由気ままに遣りたいことができる。
好きな映画鑑賞をしたり、同僚たちとトランプをしたりと、けっこう楽しいのだ。
しかし、結婚できるだけの収入はない。
映画俳優になれれば・・・・・と思うのだが、芝居などしたこともない。
端役ならば・・・・・通行人でも何でもいいではないか・・・・・そんな思いで飛び込んでみた。
でもやはり、まったく演技ができない。
したがって当然のように全然儲からない。
新聞配達の収入だけなのだ。
ところが、分からないもので・・・少しセリフのある役が回ってきた。
絶好のチャンスだ。
この時とばかりに張りきった。
それなのに、恥ずかしさのあまりに棒読みをしてしまったのだ。
「ダメダメ!これじゃあ話にならない・・・学芸会じゃあないんだから。はいっ!誰か他の人はいないのか!あっ!君君!ちょっとやってみて!」
何のことはない、あっさり降ろされてしまった。
(駄目だ、やはり僕には才能がないのだ・・・・・。)そう思って諦めかけた時、思わぬところからお声がかかったのだ。
「お兄さん、恥ずかしがり屋なんだね。
どう、童貞の役どころ、やってみない。
お兄さんにピッタリだと思うんだけど。」
AV業界だった。
女の子とヤることもできるという・・・断る手はなかった。
そうしてAV男優、甘利公平が誕生することになったのだ。
最初は童貞の役。
「地のままやればいいからね。恥ずかしがっていいんだからね。」
そう言われれば、嫌でも”恥ずかしがるのはやめよう”と思うのが人情。
それこそ、清水の舞台から飛び降りるつもりで、一世一代の演技をした。
それでも恥ずかしがってはいたのだが、思いのほか、いい演技ができたようなのだ。
「はいっ!カット!
お兄さん、いいよ。才能あるんじゃないの。」
そう言われて嬉しくなった。
スッポンポンにならなければならないし、みんなの見ている前でヤらなければならない。
でも、思い切って身も心も投げ出してみれば、
思いがけない演技もできるものだなあと、自分自身驚いでいる。
出だしはモジモジしていなければならない役どころではあったが、お姉さんに誘われるままにキッスをして、服の上から双丘を揉むのだが、長年の夢が叶ったのでもあり、その柔らかい感触を楽しみながら、尚もまさぐっているうちに自然に手がスカートの中に入ってゆく。
そしてパンティーの上から子安貝を擦るのだ。
「ああーーーん!」
彼女が気持ちよさそうな声を出すものだから、すっかり調子に乗ってしまった。
もう体が自然に動く。
ブラウスのボタンを外し、ブラジャーを露わにすると、更に彼女が自分で脱いで、双丘をあらわにする。
思わず顔を埋め、唇を押し付け、さくらんぼを軽く噛んでみた。
「駄目よ!慌てないで。」
彼女は、そう窘めながら、私の自然薯を鷲掴みにする。
気持がいい。
俄然やる気が出てくる。
ズボンを脱がされ、ビンビンに立っている自然薯を擦ってくれるのだが、これがまた何とも言えず気持ちよい。
私も負けずに彼女のスカートを脱がしにかかるのだが、彼女は自分から脱いだ。
私はパンティーを脱がしてやりたくて堪らないのだが、まだまだと指示が出ている。
仕方がないので、パンティーの中へ手を差し入れて、繁みを掻き分け、よがり豆とやらを擦る。
「ああーーーーーん。いいわっ!」
彼女が悶える。
俄然やる気が出る。
パンティーを脱がしちゃう。
まあいいだろう、という指示。
もう止まらない。
ソファーの上で彼女を四つん這いにさせ、初めて実物を見る子安貝に戸惑いながらも指で擦ってみる。
何とも官能的だ。
更に子安貝の中に指を差し入れてみる。
「ああ~ん!いいわよ~っ!も~っと!うふ~ん!」
もう堪らない。
後ろから松茸を食べてもらう。
「ああ~ん!いいわ~っ!もっと!も~っと!」
後は流れだ。
腰を前後に動かす。
だんだん早く。
そして激しく。
「あああーーーーーーっ!あっあっあっ!」
彼女が喘ぐ。
もう誰も邪魔をするなっ!との思いで突っ走る。
「はいっ!抜いてっ!
顔にかけてっ!」
指示が出てしまった。
前にAV動画を見ていた通りだ。
やむなく指示に従う。
「はいっ!カット!」
無我夢中だったが、どうやら最初の撮影は旨くいったようだ。
「お疲れ様。」
「お疲れ様。」
なんだか急にスッポンポンになっている自分が恥ずかしくなってくる。
気分が乗っているときには何でもなかったのに・・・・・。
私は、慌てて楽屋へ引き上げた。
その時、先ほどヤらせて頂いた彼女とすれ違う。
「ありがとうございました。」
「上手だったわよ。
最初にしてはね・・・・・。」
「今後ともよろしくお願いします。」
そう言って照れて見せる。
そうして楽屋へ落ち着いた。
恥ずかしいには恥ずかしいのだが,普通の映画よりも、こちらの方が自分には合っているな、と思える。
ヤることもできるし・・・・・。
いいことばかりではないか・・・・・。
そうしてAV男優、甘利公平の活躍が始まったのであった。
新聞配達はやめて、こちらに専念することにしたのだ。
二作目はSMプレイだった。
といっても、あまり過激なものではない。
女の子をスッポンポンにして、かがませ、桃をこちらに向けさせる。
そして、桃の穴に注射器の大きなもので、水を注入してゆくのだ。
何度も何度も。
そうして女の子が耐えきれなくなると、シューッと、お水が放出されるのである。
女の子は、あらかじめ浣腸をして、おなかの中を綺麗にしているのだ。
水だけが出るのである。面白いものだ。
それが終わると女の子の手を縛り、ちょうど立っていられる状態に天井から吊るす。
片足は縛って、やはり天井から吊るし、股が大きく開くようにする。
とうぜん子安貝は丸見えだ。
まずは鞭打ちだが、あちらこちらを打っているうちには子安貝に当たることもある。
「キャーーーーーッ!」
気持ちいいのか痛いだけなのか分からないけれど、そこが一番感じるのは確かだろう。
「キャーーーッ!キャーーーッ!」と、悲鳴を上げ続ける。
可哀そうだから程々にしておいて、今度は、おもちゃを当ててやる。
「あああーーーーっ!プッフーーーーッ!」
これは気持ちいいのは確かだろう。
身をよじるが逃げられない。
「ああ~ん!ああ~ん!ああ~ん!」
脇の下に当ててやると身をよじって逃げ回る。
「アハハハハッ!イヤッ!イヤッ!」
今度は、さくらんぼに当ててやる。
「あああーーーーっ!駄目っ!駄目っ!」
そう言いながら悶える。
これは気持ちよさそうだ。
さらに双丘にバイブを押し当て、揉みしだいてやる。
「あああーーーっ!いいっ!気持ちいいっ!」
良さそうなので、しばらく続けてやった。
「ああ~っ!ああ~っ!ああ~っ!」
陶酔の表情を浮かべる。
さらに気持ち良くしてやりたくなった。
そして再び子安貝へ。
「ああ~っ!駄目っ!ああ~っ!いいっ!」
もう堪らないようだ。
ピクピク痙攣し始めた。
さらに、こけしを挿入してやる。
「あああああっ!ああーーーーっ!」
身をよじって逃げようとするが、力尽きて、ぐったりとする。
ピクッピクッと小刻みに痙攣している。
縄を解いて降ろしてやると、ぐったりとして横になった。
まだまだ終わりではない。
首輪をつけてリードで繋ぐ。
そしてスッポンポンのまま外へ連れ出す。
もちろん犬のように四つ足で歩かせるのだ。
後ろから見れば、桃と股の付け根に子安貝が覗いている。
オス犬ではなくても男であるならば誰でも自然薯を挿入したくなるのは当然だろう。
さっそく犬が寄ってくる。
やはりお目当ては子安貝のようだ。
盛んに匂いを嗅いでいる。
ペロペロ舐めているのは雌だろう。
それを払いのけ、桃を抱えて立ち上がるのは雄だ。
さかろうとしている。
彼女もそれに気づき、「キャーーーーーッ!」と言って横に倒れ込む。
私は敢えて犬を追い払わなかった。
その方がいい映像が撮れると思ったからだ。
残念ながら犬とのさかりは実現しなかった。
それでも監督は満足そうに言ったものだ。
「はいっ!カット!」
面白い作品になったかもしれない。
私も満足だった。
「いやーーーねっ!犬は追っ払ってよっ!いやらしいんだから、もう!・・・・・。」
彼女だけはご機嫌斜めのようであった。
しかし、本当のところはどうなんだろう?
けっこう喜んでいたのではないのか・・・・・?
そう思っていたのは私だけだったろうか?
とりあえず、私の二作目は撮り終わった。
湘南の海は爽やかだ!
海風が心地よい。
潮の香りを運んでくる。
「だめよ、撮影じゃないんだから・・・。」
「いいじゃないか、減るもんじゃなし。」
「だ~めっ!」
私はAV俳優仲間と共に車に乗り込んでいた。
暫くドライブを楽しみながら鎌倉に立ち寄る。
小町通りは大勢の人で賑わっていた。
とある店で見かけた小さな扇子が気に入って購入する。
茶道の作法で使うものだろう。
「気の利いたものを買ったわねえ。」
「可愛いものだから、つい買っちゃったよ。」
それから八幡様にお参りをして、報国寺へ回った。
由緒あるお寺のようだ。
竹の庭を見て帰ろうとすると拝観料をおいてゆけと言われる。
拝観料がいるとは知らなかった。
私たちは快く納める。
そうして又ドライブの続きだ。
逗子マリーナを横目に見ながら海岸線を疾走する。
我々がいつも聞いている湘南ビーチFMは、此処で放送しているらしい。
「いやーーーねっ!触らないでっ!」
「いいじゃないか。」
「仕事以外の時は、やめときましょ。」
「仕事も遊びも関係ないよ。
いつもしていたいのさ。」
「それはそうだけど、今は、やめてっ!」
やがて葉山マリーナだ。
さらに城ケ島まで足を延ばした。
車を降りて海の方まで歩いてゆく。
潮の香りが漂っている。
波打ち際にいるとき、片山君が百合子ちゃんに抱きつく。
「いやよっ!撮影じゃあないんだから、やめときましょう。」
しかし、ブラウスの前を開き、ブラジャーをずらして双丘に吸い付く。
「あっ!あ~ん!」
彼女が感じ始める。
手をスカートの中に入れて、パンティーの上からよがり豆を擦っているようだ。
「あああ~ん!いいわ~っ!」
我々には、撮影の時も、普段の時も、変わりはないようだ。
それに、海岸は撮影場所にふさわしいではないか。
実際に今、撮影をしていても何らおかしくないではないか。
そうこうしているうちに、とうとう彼女を剥いてしまった。
海岸には、実にお似合いだ。
何の違和感もない。
実際に、こういった場所での撮影も、何度も経験していることだろう。
「撮影ですか?
凄いわっ!
興奮しちゃうっ!」
何人か見物人が見入っている。
女の人も、男の人も、目の色が変わってきた。
百合子ちゃんを前かがみにさせ、後ろから片山君が自然薯を挿入したところだ。
腰を前後に動かすたびに、パンッ!パンッ!と桃に打ち付ける音が、波の音を紛らせる。
しばし官能の時間が続いた。
思わず、見物人たちが拍手を送る。
「素敵~っ!素晴らしいわ~っ!」
大歓声であった。
我々は、一休みをしてから引き返す。
再び鎌倉まで戻ったが、今度は横目に見ながら通り過ぎる。
江ノ島には寄らずに箱根を目指すのだ。
パシフィックホテル茅ケ崎を横目に(残念ながら今はもうないのだが)、やがて西湘バイパスに乗る。
そして箱根湯本を通り越し、一気に芦ノ湖まで上り詰めるのです。
「もう私、どうでも良くなっちゃったわ。
早く帰りましょう。」
百合子ちゃんが言う。
無理もないが、今しばし、頑張ってほしい。
そこのレストランで昼食をとり、一休みをしてから乙女峠へ。
さらに御殿場へと降りてゆきます。
ここまで来たのだからと、富士山へ。
スカイラインで五合目まで上り、漸くご要望通り帰路につくのです。
後は東名高速で東京まで・・・・・。
気分転換には最適なドライブでした。
第三作目の役どころは社長役です。
新入女子社員の失敗を咎めます。
「この失敗をどう償うのかね?」
「すみません。」
「すみませんじゃあ済まないんだよ。」
「どうすれば許して頂けるのでしょう。」
「そうだねえ、みんなの前でノーパンになって土下座をして謝ってもらわなければならないね。」
「そんな・・・・・。」
「嫌なのかね。」
「それだけは勘弁してください。」
「なんだい。できないのかね。」
「ノーパンだなんて・・・あんまりです。」
「それだけの誠意を見せてほしいんだよ。」
「そんなことできません。」
「君には誠意がないのかね。まずノーパンになって、みんなに謝ってこそ、誠意が伝わるんじゃないのかね。」
「謝るのは謝りますが・・・何もノーパンにならなくても・・・・・。」
「真意を見せてもらわなければ、そうだろ。
ノーパンになって土下座をしてこそ、真意が伝わるというものじゃないのかね。それとも君には、そこまでの誠意がないのかね。」
「いえっ!そんなことは・・・・・。」
「じゃあ、脱ぎたまえ。さあ、早く。」
女子社員は、しぶしぶパンティーを脱ぎます。
そうして大勢の社員一人一人に土下座をして謝るのです。
社長は、そうしている、その女子社員のスカートを捲ります。
「あっ!」
女子社員は、慌ててスカートを押さえようとしますが、桃が丸見えです。
そして社長は言うのです。
「まだまだ駄目だね。そんなことでは、とても誠意は伝わらないよ。
服を脱いでスッポンポンになって土下座してもらわなければ。なっ!みんなそうだろ。」
「そうですね。誠意を見せてもらいたいですね。」
「早く脱ぎなさいよ。」
他の女子社員にまで要求されます。
四面楚歌。
この期に及んでは仕方ないと悟ったのか、しぶしぶとスーツを脱ぎ始めます。
「なんだい。それだけかね。
君には真意で謝る気持ちがないんだねえ。」
女子社員は、戸惑っています。
消え入りたい気持ちでしょう。
「さあ、ブラジャーを外して、スカートを脱いで。」
意を決して女子社員は、さらに脱ぎ始めます。
ブラジャーを外すと、豊かな双丘が現れるのです。
そうしてスカートも脱ぎます。
パンティーは、もう脱いでいるので、あとは隠すものは何もないのです。
とうとう一糸まとわぬスッポンポンになってしまいました。
そうして、みんなの前に行き、土下座をして謝ります。
「すみませんでした。お許しください。」
「声が小さいよ。聞こえないよ。」
みんなから、やじられます。
「足を開いて見せてよ。本当に謝る気持ちがあれば、できるはずだろう。」
しぶしぶ足を開きます。
「もっと開かなくては見えないよ。」
そういわれると同時に、男子社員に担ぎ上げられ、足を開かせられてしまうのです。
「分かったわよ。そんなに見たいのなら見なさいよ。どうでもしてっ!」
とうとう彼女は開き直りました。
もう、怖いものなしです。
みんな元の席へ戻ります。
「君っ!お茶をくれないかっ!」
「はいっ!」
素直に応えて
スッポンポンでお給仕をします。
そして社長は言うのです。
「これからはスッポンポンが君の制服だよ。
スッポンポンで勤務したまえっ!」
「はいっ!分かりましたっ!」
そうして雌豚になってしまったのです。
しかし、もう苦にしてはいません。
お盆を持つ手を頭の上にあげ、膝を曲げて、ふざけて見せます。
おならも堂々とするのです。
ヤりたい男にはヤらせてやります。
そこで一声、「カット!」
監督のオッケイがでます。
「ご苦労さん。お疲れ様っ!」
三作目も無事に撮り終わったのでした。
今日はお茶のお稽古の日です。
月に一度のお稽古は欠かせません。
その他にも、お花・和歌なども嗜みます。
AV業界といえども情操教育は大切です。
いや、AV業界だからこそ、尚更、情操教育が重要なのです。
我らがエイメイプロダクションでは、社長自らが率先していると同時に、広く社員にも奨励されています。
だから、数あるアダルトビデオの中でも、我がプロダクションの映像には、どことなく品位がある、というのが定評なのです。
男性も女性も、みんな和服で臨みます。
まず、お庭を拝見してから、お茶室の躙り口より、にじり入ります。
だれかれの隔てなく、皆一様に頭を低くしてお茶室に入る。
昔は、武士・町人・農民・将軍・関白、みんな分け隔てなく、刀も差さず、それぞれ一人の人間として、躙り口を通るという意義があったのだとか・・・・・。
かしこまって座った面々。
「ぷ~う!」
誰かが、おならをした様です。
みんなクスクスと笑い始めます。
こころなしか監督が少し赤くなっているように見えますが・・・・・。
「沈香も焚けば屁もひる・・・・・。」
監督が呟いています。
みんな、なるほどと納得したのでした。
さて、また撮影です。
今回は痴漢の役が回ってきました。
満員電車です。
彼女が吊革に掴まって立っています。
身動きできないほど混んでいるのです。
そこで彼女の桃に、そおっと触ります。
彼女が、けげんな顔をしますが、どうしようもありません。
身動きできないのです。
そこで更に触ります。
彼女はムズムズしてきているようですが、どうにもなりません。
身をよじることさえできないのです。
手を返して掌で触り始めます。
そおっと桃を撫でるのです。
彼女は我慢をしています。
スカートの裾に手をかけて、たくし上げます。
少しづつ、少しづつ。
そしてパンティーの上から撫でてやるのです。
更にパンティーの中へ手を入れてやります。
彼女は必死にこらえています。
でも、じょじょに感じてきているようです。
桃の割れ目を擦ってやります。
彼女は声が漏れるのを噛み殺しているのです。
それをいいことに、手を前の方に滑らせます。
そして、よがり豆を擦ってやるのです。
「あああ~ん!}
声が漏れます。
思わず手で口をふさぐ彼女。
しだいにパンティーをずらされます。
さらに周りの男性からも手が伸びるのです。
胸の隙間から手を差し入れ、双丘を揉む隣の男性。
「あああ~ん!」
ブラウスのボタンを外し、ブラジャーも外してしまうのです。
やがてスカートにも手がかかります。
するっと落ちるスカート。
もう、ほぼスッポンポンです。
子安貝に指を差し込んでやります。
もう、ぐちょぐちょです。
「ああ~ん!ああ~ん!ああ~ん!」
もう感じまくっているようです。
彼女は前かがみにさせられ、桃の方から自然薯を挿入されます。
「ああ~ん!いいわ~っ!もっと~っ!」
彼女も歓喜の声を上げるのです。
そしてカメラに向かって笑顔でウインクをし、親指を立てて見せます。
「はいっ!カット!」
みんな楽しく演技ができたようです。
打ち上げも和やかでした。
生け花では草月流が推奨されていました。
まずは、その主役となる花材によって骨組みが整えられるそうです。
その骨組みとなる花材のことを「役枝」(やくし)といい、古くから万物の基礎であるとされてきた「天地人」になぞらえて三つの役枝で構成するのだそうです。
「真」(しん)、「副」(そえ)、「控」(ひかえ)、です。
そして「真」が最も長さを取り、作品の芯になるのだそうです。
「真」・「副」・「控」の順に生け、上から見ると不等辺三角形になるように、手前から見ると奥に「真」がくるように、三つの役枝を配置し、作品を表現するための空間を作ればいいのだそうです。
しかし、これは基礎的なルールではありますが、厳守しなければならないものでもないようです。
初心者のうちに、この生け方を繰り返すことで養った感性を生かし、慣れてきた頃にはルールを外した生け方をして、のびのびと遊び心いっぱいに生けてもいいのだそうです。
まずは、この基本にのっとって、みっちりと練習することになります。
基本だけで終わってもいいくらいです。
やはり女の子たちは様になっているけれど、男たちは、どうも武骨のようだ。
仕方あるまい。
それでも和気あいあいとした時間が流れました。
今度の作品は、宮廷絵巻、です。
時は平安時代。
帝は、右大臣の娘の女御をご寵愛になっておられ、子を身ごもらせていた。
「木更木!良き子を産んでくれよ。」
夜を共にするのは決まって木更木であった。
ところが、帝は気移りをなさる。
大納言の娘、桔梗の美しさに心奪われてしまわれたのだ。
それからの夜のお相手は、いつも桔梗であった。
帝のご寵愛を受ける桔梗の日々。
それを妬ましく思う女たち。
桔梗はだんだん孤立していった。
ある夜、またもや帝のもとへ赴く桔梗。
お付きの侍女と廊下を歩いていると、突然転んでしまった。
なんと油がこぼれていたのだ。
着物も汚れてしまうし、困ってしまった。
「これでは帝の前に出られないわ。」
「すぐに着替えを持って参りますので、しばらくお待ちください。
侍女が急いで引き返す。
すると女三人が現れて、そばへ寄ってくる。
「まあ、お困りでしょう。
ささ、お脱ぎになって。
こちらへどうぞ。」
言われるままに付いてゆくと・・・・・。
一枚、一枚、脱がされてゆく。
これはおかしいと思う間もなく、肌襦袢だけになってしまう。
「もうよい!さがりなさい!」
と言ったところで聞きはしない。
またもや脱がされて双丘があらわになる。
さらに腰巻きまで脱がされ、とうとう身一つにされてしまった。
「何をするのじゃ。
無礼な!」
すると女たちが大勢現れて、手足をもって引っ張るものだから、大の字にされてしまう。
そして、こけしを取り出す。
「やめなさい。
無礼者!」
ところが、こけしを子安貝に入れられてしまう。
「ああっ!いやっ!」
そう言いながらも身体は求めてしまう。
「あああーーーーーっ!」
腰をよじりだす。
もう逆らわない。
気持よさに酔いしれる。
「あああーーーっ!駄目っ!」
そう言いながら悶える。
「ああ~ん!ああ~ん!ああ~ん!」
双丘を揉む者、さくらんぼを擦る者、更にはよがり豆を擦る者、みんな入り乱れて、とうとう玩具にされてしまった。
しかし当然それだけでは収まらない。
首謀者と思しき女たちが捕らえられる。
みんな身一つにされて庭に連れ出され、同じことをされるのだ。
男たちが、こけしを挿入してやる。
一様に女たちは悶え始めるのだ。
押したり引いたり、前後に動かす。
「あああーーーーーっ!」
「ああーーーーーん!」
「駄目っ!駄目っ!駄目っ!}
「あああああーーーーーっ!」
「ああ~ん!ああ~ん!ああ~ん!」
女たちは悶え捲る。
立って前かがみになり、後ろから挿入されている者、足を広げられ、前から挿入されている者、みんな一様に愛液を出し続けていた。
「よーーーし、それまでっ!
無罪放免!
これ以上のお咎めは無し!」
御上のお許しが出て、一件落着。めでたし、めでたし。
「はいっ!カット!」
「お疲れ様!」
「お疲れ様!」
「みんなご苦労さん!」
めでたく撮り終わったのでした。
今日は短歌のお稽古です。
日頃の感動を三十一文字にして毎月十首を持ち寄ります。
まず私の歌ですが拙いところはお許し頂くとして・・・・・。
あの山の向こうは何があるのかな
行ってみたいぜ足の向くまま
昼食に食べた納豆おいしくて
もう一杯とお代わりをする
仕事がらカメラの前で演技する
女と男の仲の良きこと
良寛さんさくらんぼうが熟れましたと
岩に彫られし一句ありけり
どのような拙歌も深く味わわれ
師は丁寧に添削なさる
詠む人と心ひとつに味わわれ
講師は生かすその感動を
お座敷に人の楽しきお喋りを
聞きつつ宿の料理いただく
お座敷にちびりちびりと燗酒を
頂きながら料理味わう
見下ろしの小枝にとまる鶯の
羽ばたきしつつ清らかに鳴く
真向いて仰ぎまつれば殊のほか
地蔵菩薩の面りりしかり
「ご苦労様でした。
今月も十首できましたね。
吟行会の時の歌もあるようですが・・・・・。
それでは、いつも通り一首だけ添削させていただきますね。」
良寛さんさくらんぼうが熟れましたと
岩に彫られし一句ありけり
「このお歌ですが、私は、この様に添削させていただきました。」
良寛さんさくらんぼうが熟れましたと
岩にほのぼの彫られし一句
「どうでしょうか・・・・・。
気に入って頂けましたでしょうか・・・・・。」
「ああ!なるほど。
いいですねえ。
私の感動が、よりよく出ているように思われます。
ありがとうございました。」
今日の添削会も、みんな一首づつ添削していただき、和やかなうちに終わりました。
また来月までに十首授かれるようにと、心新たにするのでした。
吟行会も月に一度あります。
名所旧跡を訪ね、美味しいものも頂くのです。
みんな楽しみにしていました。
次なる物語は、大奥秘話。
男子禁制の大奥にあって将軍様と夜を共にできるのは、ほんの一部の女だけ。
他の多くの女中たちはどうしていたのだろう?
そんな疑問が浮かぶのだが、実は、大奥には、表座敷、なるものがあった。
そこは唯一、表勤めの者と奥勤めの者の、交流の場であったのだ。
表向きの御用と、奥向きの御用とが滞りなく行われるように設けられていました。
そして夜な夜な、男と女が交わるのだ。
男は裃と袴を脱ぎ、刀も置いて女を物色する。
女も肌襦袢と腰巻きだけになり、男を待つ。
一夜、三十組までと限られていたのだが、三十部屋が割り当てられており、毎夜、満員であった。
しかし、一番肝心なのが避妊である。
女たちは、詰め紙、をしていた。
吉野紙を唾液で柔らかくし、丸めて子安貝に詰めたのである。
事後、取り出して、良く子安貝を洗浄する方法がとられた。
薬としては、朔日丸、と、天女丸、とがありました。
そうして、夜な夜な交合を楽しんだのです。
中には物好きな男もいて、身一つにした女の手足を縛り、火のついた蝋燭の蝋を垂らすのだ。
熱いので女は悶える。
「ああーーっ!熱いっ!
あああああっ!熱いわーーっ!
勘弁してください。
何でも言うことを聞きますから・・・。」
そうして、いやらしい格好をさせる。
足を開かせたり、桃を突き出させたり。
さらには手淫を強要するのだ。
自らの子安貝に指を突っ込み、刺激して快感をむさぼる姿を見て、無上の喜びに浸る。
それを楽しんでから交合に及ぶのだ。
また、ある男は、身一つにした女を縛り上げ、逆さにして天井から吊るし、鞭打つ。
「キャーーーッ!
キャーーーーーッ!
勘弁してくださいっ!
言うことを何でも聞きますからっ!
お願いっ!
許してっ!」
そうして楽しんだ後、用意しておいたタライにオシッコをさせる。
更には洗面器に、うんこもさせる。
桃はタライの水で良く洗う。
ちょっとでも嫌がれば、また、鞭打ちが待っているのだ。
充分に辱めて、それから交合に及ぶのである。
いろいろな人がいて、様々に楽しんでいるのだ。
そうした大奥の乱れた有様を描いて、お芝居は終わる。
「はいっ!カット!」
監督の一声が入る。
「いやーーー、みんな、ご苦労さん。
夕子ちゃん、良かったよ。
よくやったねえ。
これからも頼むよ。」
「いやだわ、恥ずかしい。
うんこだなんてっ!
ああーーっ!もう、いやっ!」
「それそれ、それがいいんだよっ!
もっと恥ずかしがってっ!」
まさにAV女優魂である。
それにしても和気あいあいと楽しい撮影であった。
私は、今日はゴルフの練習のために打ちっぱなしに来ている。
じつは、実家は北鎌倉なので、良く訪れている七里ガ浜のそばの丘陵にある練習場だ。
江ノ電の鎌倉高校前駅のそばの坂道を登る。
我が家から車で、さほど時間はかからない。
まずは八番アイアンで軽くショットする。
目標へ何度も打ち込む。
まずまずだ。
しばらく体を慣らしてからドライバーを取り出す。
最初は軽く、じょじょにテンションを上げてゆく。
そして、フルスイングだ。
ボールがネットに突き刺さる。
まずまずだ。
今日も気持ちよく体を動かしていた。
気がつくと、後ろでビデオカメラを回して、私のショットを撮っている人がいる。
私は気づかないふりをして、さりげなくショットを続けた。
まだコースには出たことがないのだが、そのうちゴルファーのみなさんの、お仲間に入れてもらうつもりだ。
私は久しぶりに実家で寛ぐことにした。
今では姉たち夫婦が父や母の世話をしている。
甥や姪たちが可愛いのだ。
長男と次男。
そして二人には妹がいる。
広い芝生の庭が格好の遊び場なのだ。
お風呂には三人一緒に入っているので、良き性教育にもなっているようだ。
みんな仲が良い。
今日のお風呂には、私も一緒に入った。
可愛い。
特に女の子は、なおさらだ。
私も子供が欲しくなった。
「女と男は、ここが違うね。」
長男がお互いの、あそこを指さす。
次男が言う。
「女の子は、こんな風になっているんだね。」
妹が言う。
「オチンチンって可愛いね。」
こうして育てば理想的だな、と私は思った。
仲良く、健全に育ってくれることを祈るばかりだ。
結局、私はAV男優の仕事を三十歳の時に辞めてしまった。
何時までもやっているべきではないと思ったからだ。
そして子供の頃から好きで、少年探偵団やアルセーヌ・ルパンなどを良く読んでいた楽しさを思い出し、本を書くようになった。
しかし、いろいろな文学賞に応募しても、なかなか受からず、牛乳配達のアルバイトで生活を支えていたところ、PCが普及して電子出版ができるようになり、今日を迎えている。
そうしてふと、父の実家があった田舎を訪ねてみる気になった。
私も中学までは、そこで暮らしていたのだ。
過疎化が進んで父の仕事が成り行かなくなり、母の実家に移り住んで今日がある。
高校は、NHK学園高等学校通信教育で学んだ。
田舎は懐かしい。
小学校、中学校と尋ねてみた。
そのとき思いがけず懐かしい人に会ったのだ。
白梅陽子。
同級生で、今は中学校の先生になっていた。
我々の学生時代を思い出す。
私は引っ込み思案で、彼女とは満足に話をしたこともなかった。
今なら彼女にしたのに、と思う。
いや、今からでも遅くないか、と思い返す。
「陽子ちゃん。
学校が引けたら、お茶でも飲まない?」
「そうねえ。
私もそうできればいいと思うのだけど、今日は忙しいのよ。
ごめんなさいね。
日曜日はどうかしら?
それならば大丈夫だけど・・・・・。」
「僕もゆっくりはしていられないんだ。
残念だなあ・・・・・。」
「だったら今晩はどうかしら?
ご夕食でもご一緒しましょう。」
「ぜひ、そう願いたいね。
じゃあ後で・・・・・。」
そうして別れたのだった。
彼女の家へ招かれたのだ。
陽子ちゃんは夫と死別し、子供もなかったので今は一人暮らしなのだとか・・・・・。
積もる話は尽きなかった。
二人とも、すっかり学生時代に返っている。
「陽子ちゃん、今は幸せ・・・・・?」
「そうねえ、ちょっぴり寂しいけれど、幸せよ。」
「秀利君はどう・・・・・?」
「僕は、まだまだこれからだよ。
これから幸せになるよ。」
「いいわねえ、夢があって・・・・・。」
「君だって、まだまだこれから、もっと幸せを掴んでほしいね。」
「もう、おばあちゃんだから・・・・・。」
「それそれ!
それがおかしいんだよ!
ちっとも、おばあちゃんなんかじゃないよ。」
「そうかしら・・・・・?」
「そうだよ!
さあ、こっちへおいで。」
「あっ!
いけないは、そんなこと・・・・・。」
「いけなくなんかないよ。
それが自然だよ。」
「だめっ!
ああーーーーーっ!
いけないわ、悪い人ね。
私を、こんな気持ちにさせて・・・・・。」
「陽子。
ずっと前から好きだったんだよ。」
「ああーーっ!秀利さん!
こんなこと久しぶりだわ!」
私は陽子と唇を重ねた。
心地良い。
燃えてきた。
双丘を揉む。
「あああああーーーーーっ!秀利さん!」
「陽子!好きだよ!愛してる!」
「ああーーーーーーっ!幸せだわ!」
私は陽子のブラウスのボタンを外し、ブラジャーをずらした。
綺麗な形の良い双丘だ。
私は顔を埋めると、さくらんぼを少し噛んでやった。
「ああ~ん!いいわ~っ!気持ちいい~っ!」
そして、手はスカートの中に入る。
パンティーの上から子安貝を擦るのだ。
「ああ~ん!堪らない。私脱ぐわっ!」そう言って陽子はすべて脱いだ。
もちろん私も・・・・・。
ベッドに横になり、お互いを求め合う。
私は、よがり豆を擦ってやった。
「ああ~ん!もっと!もっと~っ!」
陽子も独り身で寂しかったのだろう。
この日は燃えに燃えた。
私は子安貝に指を差し入れてやる。
もう、すっかり濡れていて、ピチャピチャ音がする。
「ああ~ん!秀利さん!もっと!もっと~っ!」
私は自然薯を挿入してやる。
「ああ~ん!ああ~ん!ああ~ん!いいわ~っ!」
そうして前後に動かす。
「ああ~ん!ああ~ん!ああ~ん!イクッ!」
さらに早く、激しく、前後に動かす。
「ああーーーーーーっ!イクッ!イクッ!」
今度は後ろ向きにさせ、桃を突き出させる。
そして自然薯を挿入しなおし、ラストスパートだ。
「パン!パンッ!」と肌がぶつかる音がする。
もう私も我慢できない。
「ドク!ドクッ!」と男の心を通わせる。
「ああーーっ!イクッ!イクーーーーーッ!」
そうして二人同時に絶頂を迎えた。
(ああーーっ!満足だっ!)
私はベッドに仰向けになって余韻に浸る。
しばらくして陽子が言う。
「良かったわっ!
私、今までイッタことがなかったのよ。
初めてだわっ!
こんなに良かったこと・・・・・。
素晴らしかった。
もう秀利さんと離れられないっ!」
「僕も陽子と離れたくないっ!
結婚しよう!」
「嬉しいわ!」
その後、陽子が妊娠したことが分かった。
できちゃった婚になってしまったが、私たちは幸せだ。
陽子が、仕事は続けたいというので、私が本を執筆しながら家事を担当することにした。
また暑い季節を迎えている。
蝉しぐれが盛んだ。
毎年めぐってくる夏。
春夏秋冬。
そうして歳を重ねてゆく・・・・・。
私たちは田舎を離れることにする。
お馴染みだった蝉しぐれともお別れだ。
田舎の過疎化から逃れて、私たちも北鎌倉の家へ落ち着いた。
父や母も送って、今は姉たち一家と私たち一家の二世帯で暮らしている。
甥や姪たちも大きく育ち、高校生と大学生になった。
私どもの娘三人も中学生と小学生だ。
私はPCに向かっての執筆に余念がない。
田舎ほどではないが、ここ北鎌倉でも毎年、蝉しぐれの季節を迎えている。
四季とは有り難いものだ。
時おり庭に来て鳴く蝉もいる。
まったく、冬には雪が降ることもあるというのに・・・・・。
この四季の移ろいは・・・・・。
ちょうど私は、今、そこをPCに打ち込んでいるところだ・・・・・。
おわりに
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
少しでもお楽しみいただけましたならば、何よりです。
また、別の作品でもお会いできることを楽しみにしております。
それではお元気で・・・・・さようなら。
著者 明日香英麿
えいめいワールド出版