読書の感想

　　吾輩は猫である　　夏目漱石

　擬人化された猫の視点から日常生活を描くという、ご存知の通りの、とてもユニークな物語です。

猫の身になってみれば、こんなものかなと共感を覚えます。

ひと通り楽しんで、これで終わりかなと思わせる所がございましたが、いやいや、さにあらず、そこから更に延々とお話は続くのです。

これが長編というものかと思わさせられました。

これはひとえに、僕にこらえ性がないせいだと思われます。

残念ながら後半は、あまり良く味わえなかったのです。

とりとめのないことを描かれている所が、この作品の持ち味でしょうから、そこを酌めなかったことが心残りです。

作者とともに物語を楽しめれば良かったのですが・・・・・。