とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

垂氷(たるひ)するゆふべの谷に泣きからし呼ばば御声をふとか聞くべき

                    山川登美子


春先なんでしょうか。

なぜ谷におられたのかは分かりませんが、夕暮れを迎えるまで泣いて、泣いて、泣きつくし、どなたかを偲んでおられたのではないのかと思われます。

そうすると何となく、その方の声が聞こえるような気さえするのでしょう・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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