とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

うかび たつ たふ の もごし の しろかべ

に あさ の ひ さして あき はれ に けり

                                         会津八一



とうのもごし、とは何であろうか、と思いましたが、ふと、塔のことかなと思い立ち、もごし、を辞書で引いてみたところ、もこし、薬師寺の三重塔などにみられる、ひさし状の出っ張りということが分かりました。

そこに、秋晴れの朝の清々しい日が差している、ということではないでしょうか。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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