先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

土埃(ほこり)あがる春のちまたをくれなゐの帽子を被(かぶ)りゆく子供見ゆ

                 原 阿佐緒



   先生の鑑賞

阿佐緒は結婚関係において不遇だったといいましょうか、二度の離婚を経験しています。

そのいずれにも男子を得ていますが、父親を離れて育つわが子への愛情を、切実に短歌に表現したものが数多く見られます。

この歌は、子どもに対する気持ちを単純化してうたったもので、阿佐緒がアララギに移った初期の作品ですが、赤彦もさすがにくろうとの歌だといってほめたとのことです。



   僕なりの鑑賞

春の強い風でしょうか・・・・・。

この子供に、何を思われたのでしょうか・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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