先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

朝つ陽に咲きさかりたる木蓮の揺れてまばゆく光らんとする

　　　　　　　　　　　　石井直三郎

　　　先生の鑑賞

直三郎は明治二十三年に岡山県に生まれ、東大国文科を卒業、早くから尾上柴舟に師事して歌を学び、後に歌誌「水甕」を主宰いたしました。

昭和十一年名古屋でその生涯を閉じましたが、澄んだ心境の、しかも細やかな感じの歌を多く残しております。

木蓮のまっ白い花がこまかく揺れるとき、その白い花弁がまばゆく光るかのように見えるのです。

花の白さの美しさが、咲きさかって朝の陽を受けているだけに、ひとしおひきたっています。

「光らんとする」という表現がそれを印象づけます。

　　　僕なりの鑑賞

白木蓮でしょうか・・・・・。

咲き盛っている木蓮・・・・・。

かすかな風に揺れながら・・・・・。

今まさに・・・・・。

朝の陽を受けて・・・・・。

輝かんとしている・・・・・。