先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

ふとしては馴れたゆまんとするわれに真澄(ます)みむかへり君が瞳は


はればれとわれに真向ふ君が瞳(め)の一生(ひとよ)を貫(ぬ)きて曇るなとおもふ

                      潮みどり



   先生の鑑賞

毎日同じような家事の続くなかで、ついその同じことに馴れてしまおうとする自分にむけられる夫の瞳は、美しく澄んでいて、生活の張りに向かって自分をはげましているように見えるのです。

夫の澄んだ瞳のおもわに向かうとき、ともすれば倦怠に陥ろうとする自分にとって、力強く心の灯をともされるように感じられるのです。

 そういう夫の瞳が、いつまでも晴れやかにあってほしい、それは夫の一生をつらぬく生命の輝きとしてあらねばならぬと、ひたすら祈る心が起きてきます。

 みどりはそのように、ただ一筋に夫を思い、夫を尊び、夫のために生きているのです。



   僕なりの鑑賞

ご自分に言い聞かせておられたんでしょうかねえ・・・・・。

少しぐらい気を抜かれても、いいんじゃないかと思われるんですが・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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