とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

心の眼ふかぶかと此の庭にそそぎし相阿弥の力を味はさるる

               印東昌綱


相阿弥という人は、この庭を造った、言わば庭師でもあるのでしょうか。

昌綱さんと言い、情操豊かな方々はお互いの芸術に響きあって味わいあうものなんでしょうね・・・・・。


無造作に置かれしやうなこれの石それぞれがもたる力をおもふ


一樹一草庭に用ゐずて庭をなせる相阿弥が眼のおきどころ尊と


離るるに似て離れざり十あまりの石それぞれがもちあふ力


白砂はそぼふる雨にしめらひて十まりの石のぬれのよろしさ

               印東昌綱


娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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