とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

子供らを浅宵(あさよ)音なき灯にとふて寝たりときけばさみしくありけり

                       臼井大翼


子供たちが、まだ宵の口なのに、音も立てていない。

灯の様子を見てみれば、もう消えているので寝たんだなと思うとともに、母親としては寂しくもあるということなのでしょうか・・・・・。

よくは分からないのですが、むつかしいですね。

どうも僕は、母親の気持ちを詠んだものかとばかり思っていたのですが、それが勘違いで、大翼さんご自身のことなんですね。

子供たちの起きている姿が見たかったのでしょうか、子供たちの早寝の習慣に寂しくもあるのでしょうね・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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