とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

降り出(いで)しをいまとおもふにこの雨の庭樹にたもつ雫のふくらみ


さし出でし青木の枝は縁にちかし葉づたふ雨の雫ふくれて

                臼井大翼


降り出したばかりと思える雨。

それなのにもう、庭の木には雨の雫がふくらみを見せている。


青木の枝は縁に近く、見れば、葉をつたう雨のしずくがポッチャリとふくらんでいる。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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