とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

慧(さと)しくも寝せられにゆくと知りたらむ母がいだけばすなはち泣くも


寝を(惜)しみて泣く幼な児のいだかれてこゑ遠のけり縁をゆきまがり


あとの燈にひとり吾(あ)が居ればさ夜ふけてまだ泣きやまぬこゑたまたます


泣きつつもつひに寝せられてしまふ子の泣きしこころを痛くしおもほゆ


早寝の癖がついているという子供たちとは、なんと、かしこいではないかと思いきや、やはり早く寝たくはないんですね。

そうですよね。

だれだってそうでしょう・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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