とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)

大山毛欅(おほぶな)のひろがれる葉の間(あひだ)より夕雲は見ゆ黄に染みしかば

   

やうやくに夏のふけゆく高山に木木の青葉の老(おい)のしづけさ


あはただしく秋に入りゆく山山に青葉のそよぐ音ぞ聞こゆる


かがみゐる吾の額(ひたひ)に蜻蛉(とんぼ)とまり湖(うみ)の朝日の低くさし来る

                           山下陸奥


暑かった夏もようやく終わって、秋を迎えた喜びでしょうか、それを山にいて味わっているのでしょうね。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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