先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞
ふるさとの道をしづかにあゆみしにわれにうれひのかげとてもなし
細井魚袋
先生の鑑賞
彼は自分の人生に対するわりきれなさの故に、つきつめて悩むことも多かったのですが、ふるさとの道を心静かに歩みつづけているうちに、おのずからそうした憂いのかげも消えてしまうのです。
ふるさとのたたずまいや、それからただよって来る得も言えぬしたしさややさしさなどの気分が、彼をそのときそのときにあるがままにあることで、もう何も思いわずらうこともないというような、すがすがとした心によみがえらせます。
彼がふるさとの道を静かに歩みながら、いつしか何のせいともわからず、ふるさとの心に包まれて、透徹した澄み切った心情になっていったであろうことが推察されます。
僕なりの鑑賞
憂いの多かった自分なのに・・・・・。
ふるさとの道を味わいながら歩いているうちに・・・・・。
いつしか・・・・・。
そんな悩みも消えてしまった・・・・・。
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