先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

平庭の石をまさごを音もなくぬらせる春の雨のこまかさ

           印東昌綱



   先生の鑑賞

竜安寺の石庭は、皆さまご承知のように、池も築山もありません。

真っ白な砂がしきつめてある文字通りの平庭です。

そこに春雨が降っているのですが、小糠雨ともいうべき、細かい雨脚で、石もまさごも一様に、音もなく降りかかって濡らしているのです。

そういう静けさのみちみちた世界に、作者は心深く溶け入って、庭のたたずまいの厳粛さに触れたのだと思われます。



   僕なりの鑑賞

石庭に吸い込まれてゆく・・・・・。

細かい春雨・・・・・。

音もなく静かに・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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