先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞
あたへられし其のむきむきにいささかも形くづさず庭石は永遠(とは)に
ー--龍安寺ー--
印東昌綱
先生の鑑賞
昌綱は佐々木信綱の弟。
歌誌「心の華」に始めからおりました。
竜安寺と頭書のあるこの歌は、歌集「家」のうちに七首の連作として掲載されているものから採りました。
歌集の序に、小花精泉という人がこの歌を取りあげて、次のように評しております。
「これはかの有名なる相阿弥が庭師としての天才的力量を謳歌したものである。
相阿弥の一度すゑおいた庭石は動かすべくもない。
それは置くべき所に正しく置いたからである。
歌人の苦心して配列する歌文字も亦、相阿弥の庭石に於けるが如きものであって欲しいなと思いつつ私はこの歌を味わってみた」(以下略)
僕なりの鑑賞
石庭でしょうか・・・・・。
庭師の配置された石・・・・・。
それは動かすべくもない・・・・・。
適材適所の永遠の美・・・・・。
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