先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

待ちまちて今日ぞひらきし芍薬(しゃくやく)の花うち伏せて夕立晴れぬ

                今井邦子



   先生の鑑賞

複雑な作者のこころのなかを、まことに自然に無理なく表白しているところにすぐれたもののあることを感じます。

芍薬の花を愛しいとおしみ、明日は咲くか今日は咲くかと待っていたのが、やっと開いた。しかし、その美しい大輪の花を、はげしい夕立は、その姿ももろにうち伏せてしまって、降りすぎて行った。

もとより夕立のすぎたあとの爽快さはある。しかし、その代償には、あれほど待ちもうけていて、やっと咲いた芍薬の花が、ただの一日の美しさも保たずに、うち伏せられてしまっている、というのです。(以下略)



   僕なりの鑑賞

待ちに待っておられたんでしょうね・・・・・。

やっと咲いた芍薬の花・・・・・。

なのに無情な夕立が打ち付けて・・・・・。

花を終わらせてしまった・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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