先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞
木がくれは月代ならむしらむいろ動かぬ葉末はただほの明り
北見志保子
先生の鑑賞
夜闇の中にくろぐろともりあがるような繫葉の葉末のあたりが、ほんのりと心なしか明るんでいるように見えるところに心惹かれ、それが繫葉にかくれていて見えぬ月の光のせいにちがいないと思った心の動きを表現しました。
じっとみつめているうちに、どことなしに白んでいるように見えて静まりかえっている椎の木の葉末が、眼になれて来るとほの明るくみえるのが、その夜の、またその月光のひそけさとして心を打って来るのです。
「ただほの明り」と言い据えたところなどは、そのひそけさを微妙に表現し得ていると思います。
僕なりの鑑賞
静かな月の夜・・・・・。
葉の繫っている椎の木・・・・・。
その繫っている葉の辺りが・・・・・。
ほんのりと白んでいる・・・・・。
それは・・・・・。
その向こうに照っている・・・・・。
月の明かりに違いない・・・・・。
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