先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞
かすがの に おしてる つきの ほがらかに
あき の ゆふべ と なり に ける かも
会津八一
先生の鑑賞
(前略) 奈良の春日野あたりいちめんに照りわたる月の光は、美しくきよらかに朗々と明るいのです。
もちろん空はさわやかに晴れていることでしょう。
その感じが「おしてる月」という短い言葉で受けとれるように思います。
そういう月の光にぬれて佇んでいると、もうすっかり秋の夕となったなあという感慨がわいてくるのです。
下の句はいわばなんの屈折もない、すらりとした普通の言葉ですが、それが上の句と一つになったとき、いかにも秋と思う感慨をふかく直接に訴えるものとなっているところに、この歌の秀逸さがあると思います。
僕なりの鑑賞
春日野の夕べ・・・・・。
煌々と輝く月・・・・・。
ああ秋だなあ・・・・・。
0コメント