先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

諾(う)とも云ひ否とも云へるまどはしき答を聴きて酒に往きける

              吉井 勇



   先生の鑑賞

 自分の思いを人に伝えたとき、それを受け入れたともとれるし、ことわったとも思えるような、あいまいな返事を聞いて、自分の心のやりばにこまり、そのやりばのない気持ちを酒に紛らそうと、杯を重ねることになったというほどの意味だと思います。

酒に酔うことによって、複雑な心のみだれから解放されようとする気分もわかりますが、同時にそのうらには、そこはかとない自嘲やみずからを悲しむ気持ちもうかがえるように思えてくる歌です。



   僕なりの鑑賞

友と酒を酌み交わしているんでしょうね・・・・・。

自分の意見を承知したのかそうでないのか・・・・・。

曖昧な友の態度に苛立つ・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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