先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞
わが胸の鼓のひびきたうたらりたうたうたらり酔えば楽しき
吉井 勇
先生の鑑賞
吉井 勇、と言う人は、旧伯爵華族の家の人ですが、名門ではあっても、生活はその歌集「祇園双紙」や「酒ほがひ」などの歌から想像されるような、遊蕩人のくらしができるほどのゆとりのあるものではありませんでした。
祇園へは度々遊びに行き、料亭で酒をたのしんだのですが、その酒量も豪酒というにはほど遠いもので、ただちびりちびりとたしなむというふうであったとのことです。
言葉数も少なく、歌謡一つうたえず、遊び下手だったそうです。
祇園へ遊びに行くときは、なにがしかの金を女将に渡し、これだけ飲ませてくれといい、女将から預かった金の尽きたことを知らされると、すぐにそうかと言って帰っていったということです。
酒の気分をほんとうに楽しんだ人だと思います。
僕なりの鑑賞
酒の楽しみ方を心得た方なんでしょうね・・・・・。
たとえ嫌なことがあろうと・・・・・。
酒さへあれば・・・・・。
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