先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

夕照雨(ゆうでりあめ)はらはら光り輪のなかにわが里いれて虹たちにけり

                結城哀草果



   先生の鑑賞

はらはらと夕方の雨が降ってきたのでしょう。

雨が降るといってもそれはいわば通り雨のようなもので、夕陽光はまだそこらに射しているのです。

その夕陽光の中にはらはらと降って来る雨は、もちろん日射しを受けて美しく光ります。

傾く夕日を雨が受けると、その反対側に虹が立つわけですが、その虹はまことに見事に大きく、すっぽりと自分の住んでいる里村を包むように見えるのです。

作者が自宅から相当の距離をおいて、野に出ていたことがわかります。



   僕なりの鑑賞

夕方の日照り雨・・・・・。

そこに大きく虹がかかった・・・・・。

すっぽりと吾が里を包み込んで・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

0コメント

  • 1000 / 1000