先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

子どもらの早寝のくせに帰るまづいかにと問へり靴とるひまも


子供らを浅宵(あさよ)音なき灯にとふて寝たりときけばさみしくありけり

                臼井大翼



   先生の鑑賞

親の子を思う心のすがたを詠んだものではありますが、そのとらえたところは、実に瞬間のわずかな親心の動きになっています。

わが子の早寝ぐせを知っているので、それでも起きている姿を見たいという願いから、靴をぬぐひまも惜しい心で、「もう寝たか」とか何とか声をかけて部屋にはいって来るのです。

あかりはまだついているのですが、もうやすみましたよと言われてみると、大切なものを失ったような気にさえなります。

 玄関をあがる、子供の寝室をのぞく、その間にいかほどの時間もかかるのでないのに、その短いあいだの心の動きをそれぞれ見事に表現しております。(以下略)



   僕なりの鑑賞

子供好きなお父さんなんですね・・・・・。

少しでも子供たちの起きている姿を見たい・・・・・。

親ばかでしょうか・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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