先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞
草も日もひとつ寂しさのこの野はらに生きたる人もまじらんとする
片山広子
先生の鑑賞
(前略)物音ひとつせず、視界をみたす物の動きもさらになく、草原は空しくひろがり、秋の日はただしずかにあたりに満ちているという、そのなかからかもし出されるものは、ただ一つに凝りかたまったような寂しさなのです。
そういう、野原のただなかにいて、その寂しさにひたっていると、生きのいのちの脈動を保っているはずの人間さえも、その空しい寂しさの中にひといろにとけこんでしまいそうになるのです。
そのような作者のセンチメントをよくいい表していると思います。
僕なりの鑑賞
寂しく広がっている草原・・・・・。
生きているはずの自分さえも・・・・・。
いつしか・・・・・。
溶け込んでしまいそうな・・・・・。
その無情な寂しさ・・・・・。
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