先生の鑑賞を参考にさせて頂いての鑑賞

人とほくゆきて帰らず秋の日の光しみ入る石だたみ道

           佐佐木信綱



   先生の鑑賞

 大和の奈良近くの古い寺に行ったときの歌です。

 古寺に詣でて懐古の感を深くして成った歌だと思います。

「人とほくゆきて帰らず」の「人」というのは、おそらく奈良万葉時代の人々のことです。

「ゆきて帰らず」というのは、先人たちがすでに遠い昔に、たとえば万葉集に知られるようなさまざまの人の姿を残して、はるか過去の人となっていったことについて、偲ぶ思いを深くしている心情のそのままの表現だと思います。

この二句切れの表現は、言葉のひびきとして、深い感懐をひそめていることを思わずにはおられません。(以下略)



   僕なりの鑑賞

友人との別離を詠われたものかと思いました。

昔の人々を偲ばれている歌なんですねえ・・・・・。

作者ご自身の居られるところは・・・・・。

秋日和の石畳の道・・・・・。

娯楽小説作家:藤本英明 (大空まえる・明日香英麿・藤本楠庭)

絵本・探偵小説・時代小説・随筆・歌集・アダルト小説などを執筆しております。

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