何事も喜びにとって(和歌2)
和歌2
持統天皇
春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の
衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)
いつの間にか春が過ぎて、夏がやってきたようです。
夏になると真っ白な衣を干すと言います、あの天の香具山に。
天の香具山
奈良県橿原市にある低い山で、畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)と並ぶ大和三山の一つだそうです。
この山は天から降りてきたという伝説があり、そのために「天の」が頭につくのだそうです。
持統天皇(じとうてんのう:645~702)
天智天皇の第二皇女で、壬申の乱のときに夫の大海人皇子(おおあまのみこ:後の天武天皇)を助けました。
夫の死後、皇子・草壁が二十八歳の若さで亡くなったために、持統天皇として即位したのだそうです。
刑部親王や藤原不比等らに命じて、法令集「大宝律令」を編纂させるなど、奈良時代の政治の根幹を固めたのだそうです。
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